<地域を知る>岩手県-陸前高田・大槌-

2013年6月8日(土)- 6月9日(日)に岩手県の陸前高田市、大槌町を訪問した。

これまで、陸前高田市にはボランティア(2011年12月2日~4日)、学生の引率(2012年11月1日~5日)で訪問し、被災地の人々の優しさ、たくましさ、そして悲しみに触れることで、被災地の人々と共に生きることの必要性を感じてきた。

今回、陸前高田市、大槌町で「外」との交流を通じて被災地の復興を推進する2つの団体、2人のリーダーへのインタビューを通して、個人として、組織として被災地の復興のために何ができるかを考える機会を得たので感じたことを綴りたいと思う。

《インタビュー》
訪問した団体、リーダーは以下である。(情報はHP等から抜粋)

特定非営利活動法人パクト (通称 P@CT )<設立年月日>
2011年7月設立(2012年10月より法人化)
<所在地>
〒029-2206 岩手県陸前高田市米崎町字樋の口63-2
<代表者>
伊藤 雅人(代表理事)
<団体概要(経緯・理念)>
特定非営利活動法人パクトは東日本大震災を受け、2011年7月に陸前高田市災害ボランティアセンターの有志スタッフにより結成された地元発の復興支援団体。「人と人とのつながり」、震災支援活動を通し新しく人がつながり、その関係が続くようなきっかけづくりをし、陸前高田の魅力を発見し、知ってもらいながら共に町の復興を目指す。

おらが大槌夢広場
<設立年月日>
2011年11月設立

<所在地>
〒028-1115岩手県上閉伊郡大槌町上町6-3
<代表者>
臂 徹(理事・事務局長)
<団体概要>
東北太平洋沖地震により、激甚な被害を受けた大槌町において、町民・専門家を含めた幅広い知恵と行動力を結集し、まちづくりに関する事業を行い、観光業、商工業、農水産業の発展と、それらの担い手である大槌町民の生活再建に寄与する 復興ツーリズム 新規事業開拓を行っている。
また、「大槌ひと育て×まち育て大学―作法を醸成し、文化へ―」を運営し、ユース世代に対して当事者意識を繋ぎ、まちづくりの作法を磨く教育を行っている。
インタビューは各1時間、ここに全てを書くと議事録になるので、2人のリーダー、団体に共通するポイントに絞ってその内容を記載したい。

<Leadership>

今回インタビューをした2人のリーダーは、事業を進めていくにあたり、もともとは閉鎖的である地元コミュニティーの中で多くの苦労をしてきたと思う。しかし、その苦労を見せず淡々と話しをしてくれた。「俺が復興を支えている」みたいな態度を全くださない。そんなリーダーのもとに、外から、地域から集ったメンバーが当事者意識を持ち、主体性をもって事業に取り組んでいる。立教大学経営学部のコアカリキュラムであるBLPが育成しようとしている「権限なきリーダーシップ」を体言している組織といえる。

<Link>

2つの団体は様々事業を行っているが、地域と外を繋ぐことにより新たな産業の創造、まちづくり、人づくりの支援等を行うコーディネーター業務が自分達にしかできない事業であり、もっとも重要なミッションであると考えている。・繋がりとは外との繋がりだけではなく、内(地域の人々)の繋がりを再構築することも意味している。

・P@CT の伊藤さんは地元の出身で、地元の人間だからこそここまでできたと言い、おらがの臂さんは外から来た人で、外の人間だからこそ過去のしがらみにとらわれずにできたことがあるという。一見すると相反することを言っているように見える2人が共通して言うのは、「自分を中心に、外の人、地元の人が一体になって取り組んできたからこそ今がある」ということである。

<Localize>
・自分達がやっていることが地域のニーズとずれていないか、地域の文化に合う取組みなのかを常に意識して事業に取り組んでいる。

・事業を全面にたって先導するのは地域の人である、地域の人が事業に関わることで成長し、持続可能な地域の復興を支える礎となる。

・事業はあくまできっかけで、事業に関わるメンバーの主体性を育てることが本質的な目的である。
ここでは、これらの共通点を、地域が震災から復興する上で必要な、3つの「L」と呼びたい3つの「L」は、『三菱総研の総合未来読本 Phronesis『フロネシス』〈09〉震災復興と日本の未来』、の中で示されているまちづくりの4つのポイント、「地域資源の活用」、「つながり」、「しくみ」、「外部の視点」とも一致しており、被災地が復興するための重要な要素と言える。

日本では、レベッカ・ソルニットの言う災害ユートピア(ソルニット,2010)の誕生のような大きな変化は起こっていないが、今回のインタビューを通して、被災地の一部のコミュニティーでは、大災害によって生まれた一時的な一体感をよりよい社会を求める革命の糸口にできた世界での様々なケース(ニカラグアの革命、アメリカの大統領オバマ誕生など)と同様の変化が起こっていることを感じた。

《被災地のために何ができるのか》

今回の訪問により、自分が被災地のために何ができるのか?という問いの答えがすぐに出たわけではないが、被災地復興のための重要な要素である3つの「L」と紐づけて自分達ができることを考えるというヒントを得たことは大きな成果だった。

Just idea ではあるが、具体的取組みとして以下を考えてみた。

長期インターンシップ(組織としての取組み)

今回訪問した2つの団体が実施する事業に学生が参加することで事業運営に貢献する。学生は外、地元など多様な人々の意見を調整しながら事業を進める方法を学ぶことができ、新たな学習への意欲も醸成される。これはゆくゆくは、リーダーシップ教育、サービスラーニングにも繋がっていく。

キャリア教育(個人としての取組み)

ハタモク ×陸前高田 を実施する。陸前高田で復興のために情熱を持って仕事に取り組んでいるかっこいい大人(社会人)と中学・高校生が、「働く目的」、「陸前高田のためにできること」などについて横の関係で語り合う場を作ることで、未来の陸前高田を支えていく中学・高校生が陸前高田で働くということについて考えるきっかけを作り、若者の陸前高田への定着化を図る。

おらがの臂さんが言っていた、「子供の成長は大人の気持ちを突き動かすのではないか?」
という言葉にあるとおり、子供の成長は同時に大人の成長も促すと考える。
被災地と共に生きる、繋がる、交流とは、一時的なつながりを持つことではない。
これらの取組みを実施することは大事なことだが、一時的なイベントに終わらせることなく、継続的に陸前高田と繋がる仕組みを構築することも非常に重要なことである。

8月に、幸いにも業務で陸前高田を訪問する機会を得た。今回の訪問で得たヒントをもとに現段階で陸前高田のためにできることを実践すると共に、引き続き自分が個人として、組織として被災地のために何ができるのかを考えていきたい。

被災地のために何ができるのかを考え続け、実践し続けること、それだけが被災地に関わっている自分の存在価値だと思う。

投稿者: Yoshitomo-blog

健全なる批判精神を身につけたいと考えブログを書こうと思いたちました。 社会全般、キャリア教育、子育て等を中心に徒然につづりたいと思います いつまで続くかはわかりません。

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中