<社会を知る>お土産の価値

旅行、出張に行く度に、自宅、職場、実家、近所 etc などにお土産を買うわけだが、お土産は本当に必要なのだろうか?といつも疑問に思う。

大抵は、その土地で有名なお菓子を買うが、東京だと美味しいお菓子は他にもたくさんあるので買う意味はないと思う。

京都の亜砂利餅、北海道限定ジャガリコ、仙台の萩の月、石垣島ペンギン食堂のらー油など、待ち遠しい物もあるが、それらも大概はネットで注文できる。

改めて土産の価値とは何なのだろう?

『温泉をよむ』,日本温泉文化研究会,2011にこんな記述がある。

 

土産とはその文字が示すごとく、元来その土地で生産されたもの、すなわち土地のものを材料とし、その土地の人びとによって作られたものである。したがって土産品には、それを生み出す地理的な環境や製造技術、あるいはそれを支えた地域の歴史的・社会的背景などさまざまな事柄が内在している。

 

最近のお土産は、売っている場所とは違う場所で生産され、その地の名前だけが機械的につけられ、どこででも手に入るものが多い、made in Chinaなんてざらだ。

僕が考えるお土産の価値は以下と考える。

<渡す側の価値>

観光地に行ったという証が欲しいだけ、リア充をアピールするための自己満足

<受取る側の価値>

大事にされている、気にかけてもらっているという証

 

それだけでお土産には価値があるのかもしれない。

次の出張でも、家族、職場の反感が怖く、土産を購入するだろうね。一番安いのにしよう。

【参考】

・日本の観光土産市場は、2兆5000億円(観光物産総合研究所調べ)ということであるが、今後の動向が気になる。

・地域際発見プロジェクトということで、地域の隠れた名品を東京(上野)で販売するという店も人気を呼んでいる。先日、おもわず1万円分買ってしまった。

■のもの

http://www.jreast.co.jp/nomono/index.html

<地域を知る>岩手県-陸前高田・大槌-

2013年6月8日(土)- 6月9日(日)に岩手県の陸前高田市、大槌町を訪問した。

これまで、陸前高田市にはボランティア(2011年12月2日~4日)、学生の引率(2012年11月1日~5日)で訪問し、被災地の人々の優しさ、たくましさ、そして悲しみに触れることで、被災地の人々と共に生きることの必要性を感じてきた。

今回、陸前高田市、大槌町で「外」との交流を通じて被災地の復興を推進する2つの団体、2人のリーダーへのインタビューを通して、個人として、組織として被災地の復興のために何ができるかを考える機会を得たので感じたことを綴りたいと思う。

《インタビュー》
訪問した団体、リーダーは以下である。(情報はHP等から抜粋)

特定非営利活動法人パクト (通称 P@CT )<設立年月日>
2011年7月設立(2012年10月より法人化)
<所在地>
〒029-2206 岩手県陸前高田市米崎町字樋の口63-2
<代表者>
伊藤 雅人(代表理事)
<団体概要(経緯・理念)>
特定非営利活動法人パクトは東日本大震災を受け、2011年7月に陸前高田市災害ボランティアセンターの有志スタッフにより結成された地元発の復興支援団体。「人と人とのつながり」、震災支援活動を通し新しく人がつながり、その関係が続くようなきっかけづくりをし、陸前高田の魅力を発見し、知ってもらいながら共に町の復興を目指す。

おらが大槌夢広場
<設立年月日>
2011年11月設立

<所在地>
〒028-1115岩手県上閉伊郡大槌町上町6-3
<代表者>
臂 徹(理事・事務局長)
<団体概要>
東北太平洋沖地震により、激甚な被害を受けた大槌町において、町民・専門家を含めた幅広い知恵と行動力を結集し、まちづくりに関する事業を行い、観光業、商工業、農水産業の発展と、それらの担い手である大槌町民の生活再建に寄与する 復興ツーリズム 新規事業開拓を行っている。
また、「大槌ひと育て×まち育て大学―作法を醸成し、文化へ―」を運営し、ユース世代に対して当事者意識を繋ぎ、まちづくりの作法を磨く教育を行っている。
インタビューは各1時間、ここに全てを書くと議事録になるので、2人のリーダー、団体に共通するポイントに絞ってその内容を記載したい。

<Leadership>

今回インタビューをした2人のリーダーは、事業を進めていくにあたり、もともとは閉鎖的である地元コミュニティーの中で多くの苦労をしてきたと思う。しかし、その苦労を見せず淡々と話しをしてくれた。「俺が復興を支えている」みたいな態度を全くださない。そんなリーダーのもとに、外から、地域から集ったメンバーが当事者意識を持ち、主体性をもって事業に取り組んでいる。立教大学経営学部のコアカリキュラムであるBLPが育成しようとしている「権限なきリーダーシップ」を体言している組織といえる。

<Link>

2つの団体は様々事業を行っているが、地域と外を繋ぐことにより新たな産業の創造、まちづくり、人づくりの支援等を行うコーディネーター業務が自分達にしかできない事業であり、もっとも重要なミッションであると考えている。・繋がりとは外との繋がりだけではなく、内(地域の人々)の繋がりを再構築することも意味している。

・P@CT の伊藤さんは地元の出身で、地元の人間だからこそここまでできたと言い、おらがの臂さんは外から来た人で、外の人間だからこそ過去のしがらみにとらわれずにできたことがあるという。一見すると相反することを言っているように見える2人が共通して言うのは、「自分を中心に、外の人、地元の人が一体になって取り組んできたからこそ今がある」ということである。

<Localize>
・自分達がやっていることが地域のニーズとずれていないか、地域の文化に合う取組みなのかを常に意識して事業に取り組んでいる。

・事業を全面にたって先導するのは地域の人である、地域の人が事業に関わることで成長し、持続可能な地域の復興を支える礎となる。

・事業はあくまできっかけで、事業に関わるメンバーの主体性を育てることが本質的な目的である。
ここでは、これらの共通点を、地域が震災から復興する上で必要な、3つの「L」と呼びたい3つの「L」は、『三菱総研の総合未来読本 Phronesis『フロネシス』〈09〉震災復興と日本の未来』、の中で示されているまちづくりの4つのポイント、「地域資源の活用」、「つながり」、「しくみ」、「外部の視点」とも一致しており、被災地が復興するための重要な要素と言える。

日本では、レベッカ・ソルニットの言う災害ユートピア(ソルニット,2010)の誕生のような大きな変化は起こっていないが、今回のインタビューを通して、被災地の一部のコミュニティーでは、大災害によって生まれた一時的な一体感をよりよい社会を求める革命の糸口にできた世界での様々なケース(ニカラグアの革命、アメリカの大統領オバマ誕生など)と同様の変化が起こっていることを感じた。

《被災地のために何ができるのか》

今回の訪問により、自分が被災地のために何ができるのか?という問いの答えがすぐに出たわけではないが、被災地復興のための重要な要素である3つの「L」と紐づけて自分達ができることを考えるというヒントを得たことは大きな成果だった。

Just idea ではあるが、具体的取組みとして以下を考えてみた。

長期インターンシップ(組織としての取組み)

今回訪問した2つの団体が実施する事業に学生が参加することで事業運営に貢献する。学生は外、地元など多様な人々の意見を調整しながら事業を進める方法を学ぶことができ、新たな学習への意欲も醸成される。これはゆくゆくは、リーダーシップ教育、サービスラーニングにも繋がっていく。

キャリア教育(個人としての取組み)

ハタモク ×陸前高田 を実施する。陸前高田で復興のために情熱を持って仕事に取り組んでいるかっこいい大人(社会人)と中学・高校生が、「働く目的」、「陸前高田のためにできること」などについて横の関係で語り合う場を作ることで、未来の陸前高田を支えていく中学・高校生が陸前高田で働くということについて考えるきっかけを作り、若者の陸前高田への定着化を図る。

おらがの臂さんが言っていた、「子供の成長は大人の気持ちを突き動かすのではないか?」
という言葉にあるとおり、子供の成長は同時に大人の成長も促すと考える。
被災地と共に生きる、繋がる、交流とは、一時的なつながりを持つことではない。
これらの取組みを実施することは大事なことだが、一時的なイベントに終わらせることなく、継続的に陸前高田と繋がる仕組みを構築することも非常に重要なことである。

8月に、幸いにも業務で陸前高田を訪問する機会を得た。今回の訪問で得たヒントをもとに現段階で陸前高田のためにできることを実践すると共に、引き続き自分が個人として、組織として被災地のために何ができるのかを考えていきたい。

被災地のために何ができるのかを考え続け、実践し続けること、それだけが被災地に関わっている自分の存在価値だと思う。

<社会を知る>本屋の変化

ここ数年、ほとんどの本はAmazonで購入している。手軽に必要な本がほぼ即日入手できるのは、本屋にはない魅力である。

Amazonの台頭が大きく影響しているのだろう、本屋の店舗数は、2003年の20,880 店から、2011年は16,722 店と毎年減少している。(日本著書販促センター)

では本屋に全く行かないかといえば、そうではない。魅力的な本屋があるのだ。

代表は、丸の内オアゾの丸善にある松岡正剛がプロデュースする松丸本舗である。

松丸本舗Hp
http://goo.gl/3jGgx

松丸本舗では、「男女とは」や「生きるとは」など幅広いテーマに関連した書籍をいくつかのグループに分けて展示してある。そのグループ分けは既存書店のようなメーカーや、文庫、ハードカバー、コミックなどの種類で分けられることなく雑然と置かれている。
<例、男と女の心理学、男のDNA、モンゴル民族のセックス等>

一つのテーマに対して異なる視点から分析した書物を並べることで知的好奇心をくすぶる構成になっているのだ。そしてお洒落である。

ここに入ると最低2時間は現実世界に戻ってこられない。たまらなく魅力的な空間である。

 

・客単価は丸善本体の二倍、顧客の平均滞在時間は約2~3時間。最長は8時間という人もいたほか、『ここに住みたい!』という声も届いている」(『丸の内地球環境新聞』)

しかし、松丸本舗は2012年9月に閉店した。めちゃくちゃショックである。
やはり採算が合わなかったのかな・・・

松丸本舗の他にも、ヴィレッジヴァンガードは、「遊べる本屋」をキーワードに、書籍、SPICE(雑貨類)、ニューメディア(CD・DVD類)を融合的に陳列して販売している。

・ヴィレッジヴァンガードHP
http://www.village-v.co.jp/

・ブックディレクター幅允孝がプロデュースした、ブルックリンパーラー新宿、TSUTAYA TOKYO ROPPONGIはカフェが併設してあり、お洒落で、ワクワクする空間だ。

TSUTAYA TOKYO ROPPONGIHP
http://store.tsutaya.co.jp/storelocator/detail/2000.html

ブルックリンパーラー新宿
http://tabelog.com/tokyo/A1304/A130401/13097951/
余談であるが、「知的好奇心」をくすぶるという点では、さまざまなテーマで研究している研究者が集まっている大学も、知の拠点として、とても魅力的と思うのだ。

 

本屋の進化をうれしく思いながらも、最近は財政難のため、もっぱら地元の図書館を利用している。

東野圭吾の「虚像の道化師 ガリレオ7」は124名待ちである。読めるのは5年後だ。

<書籍を知る>『銀行員大失職』 岡内幸策

これまで学生に人気だった銀行の実態を知りたく読んだ。銀行員の競争力が無いとは思わないが、それは私自身の競争力が無いからそう思うのだろうか。

・確実に、銀行員の大量失職時代に突入する。そのなかで、AIロボットが高く評価する人材は、おそらく従来のイメージとはかなり異質なものになるだろう。p183

・銀行員は経理や営業は得意。支店長まで務めたら管理者としての能力も高い。融資先では、財務部門で金融機関との間を取り持つ役割を担うーこれらは、ほとんど幻想だ。今や、一般的な銀行員には競争力がなくなっている。p186

<家族を知る>夫婦の会話の重要性

最近、嫁が仕事で異動になり朝は一緒に通勤している。

これが夫婦関係、ひいては、家族関係に良い効果を及ぼしている。

子供が産まれてから常に育児に追われていて、夫婦2人で会話する機会は意図的に作らない限りはほとんど取れない状態であった。

意図的に時間を作るということは、話し合わなければならないことがあるわけで、その内容は実家に帰る時のお土産はどうするか?子供の誕生会はどうするか?といった、いわゆる事務的な内容に終始していた。ただの事務連絡である。

いっそのこと事務連(夫婦版)を作ろうかとさえ考えた。

結婚する前は、仕事について、自分(達)の将来について、趣味について、夢について もろもろ 熱く語りあって、というか一方的に僕が語って、嫁からは暑苦しいからもう勘弁してくれと言われながらも円滑なコミュニケーションが成立していた。と思っている.

会話の中での、嫁の意見、アドバイスというか批判は、遠慮がないから言われたらめちゃくちゃむかつくのだが、僕の弱さや嫌な部分を把握したうえでの意見なので、かなり的をえている。

この会話が、朝一緒に通勤することで復活してきた。

中島他(2011)の研究によると、

 

妻が夫婦生活に満足感を得るためには、仕事と家庭生活の多忙な夫婦生活を送る中でも, 夫婦の協働的な作業や夫婦の良好なコミュニケーションを図ることが重要であると指摘している。

 

電車で本を読めない、独りでいられる唯一の場所がなくなる、などデメリットもあるが今後も通勤時の夫婦での会話を大事にしていきたい。

ただ・・・・

電車で嫁と議論をしていると喧嘩になって、きれた妻が僕を指差して

「この人、痴漢です」

と大声で叫び、僕はあわてて途中の駅で降りるということがあった。
これだけはもう勘弁してもらいたい。

<社会を知る>アナリストの行動特性-リスクヘッジ-

親友でアナリストをしているA氏はリスクヘッジが徹底している。

・常に1万円を靴下の中に入れている
(理由)
いつ、何時、財布を落とすか、すられるか、強奪されるかわからないので、緊急用の資金は確保しておく必要がある

・毎日違うメーカの違う種類の納豆を食べる。
(理由)
特定の商品を食べ続けると、その商品に人体に有害な物質が含まれていた場合にリスクが大きい

こんなブログを書いていることからもわかるように、私はリスクに対してかなりルーズなので、彼の発言に驚くことが多い。

その中でも、特に驚いたのは、彼が自分のキャリアについて語ったときである。

彼は、学生のころからアナリストになることを目指し、入社してからもアメリカの投資会社でトレーニーをし、今ではヘッドハンティングから声がかかる優秀なアナリストである。

そんな彼が、自分のキャリアに不安を覚えるという。

その理由が、

この世の中からアナリストという職業がなくなるリスクがある。

である。

バカじゃないのかと思うが、本気で心配しているのだ。

詳細を聞いてみると、当時リーマンショックが起こり投資に対する不安が広がっていた時期でもあり、かつ、日本経済の世界でのポジションが低下する中で、日本株専門のアナリストという地位にリスクがあると考えているというのだ。

そして、彼は言った。

「仕事が楽しくて、結果もついてきている、成功している今だからこそ、客観的に自分の立ち居地を把握しないといけない。自分の中で、常に、そのくらいの冷静さは持っておきたい」

「仕事が楽しくて仕方ないねん。一生この会社に身を捧げるねん」

と言っている元同期K氏とは正反対の冷静さである。

そんなA氏もリスクを恐れずに果敢に挑戦する一面をもつ。

現在の奥さんと結婚するまでに、

「気持ち悪い」、「もう近寄らないで」

といわれ続け、10回以上振られたにも関わらずアタックし続けたのだ。

ただのストーカーである。

結論。

何事もやりすぎはいけない。